医者と患者に男も女もありません 第1回

2015年10月1日

 

 今回から、医師・患者関係における性別への配慮について、私の考えを述べます。

 ある日の新聞に、60歳代の女性から次のような投稿がありました。抜粋します。

 

 週末の夜に突然、下腹部の激痛に襲われ、救急病院に駆け込んだ。

男性医師が尿管結石と診断し、「痛み止めに坐薬を使います。僕が入れて良いですか?

それとも、看護婦に入れさせましょうか?」と尋ねてくれた。

 そして、こちらの希望通り、看護婦が私の直腸に坐薬を入れてくれた。

ほどなくして痛みが治まり、帰宅できた。

 あの時の私は、猛烈な痛みに悶(もだ)え苦しんでいたと思う。

その状況に動揺する事なく、患者を気遣(きづか)ってくれた医師の優しさに感謝したい。 

 

 皆さんはこの投稿を読んでどう思いますか?

私は強烈な違和感を覚えます。

 週末の夜間、救急病院の当直医が、下腹部痛で苦しむ急患を治療する際に、ワザワザ本人に質問したのです。

「今からアナタのお尻に坐薬を入れます。男の私が指で挿入しても良いですか?」と。

 はたして、この男性医師は、思いやりのある優しい医師なのでしょうか?

そして、この医師の言動は、女性投稿者が感謝すべき気遣いなのでしょうか?

私は、全然、そうは思いません。

 

 医師に課せられた使命は、限られた時間の中で、患者さんの訴えを理解・整理し、的確に診断し、最適な治療を迅速に行う事です。

医師は患者さんを診察する際、診断・治療に専念するべきです。

 一方、医療機関を受診する患者さんも、遊びに来たのではありません。

世間話(せけんばなし)をしに来たのでもありません。

自分の病状を診断して欲しいから、苦しんでいる症状から解放して欲しいから、恐ろしい病気に進行する前に治したいから、病院・医院を訪ねて来た筈(はず)です。

「異性の医師に自分の身体を見せるのは恥ずかしい」という気持ちは一旦忘れて、医師の診察を受けるべきです。

 私は、医師・患者関係において、性別への配慮を優先するべきだとは、全く思わないのです。                                                                                                      次号に続く

インフルエンザ予防接種の予診票は当院受付にてお配りしている他、本サイトからもダウンロードできます。予め記入後お持ち下さい。

  ただし、「65歳以上の藤沢市民」は、当院にて専用の予診票に記入して頂きますので、ダウンロードは不要です。

お知らせ

令和6年3月14日(木)、21日(木)、28日(木)の各木曜日休診します。

4月以降も、毎週木曜日休診します。

3月7日(木)臨時休診します。

2月28日(水)から3月5日(火)まで臨時休診します。3月6日(水)から診療再開します。

令和6年4月より、毎週木曜日、休診します。

1月25日(木)は通常通り診療します。

2月1日(木)は急用のため、休診いたします。

急用のため、1月18日(木)休診いたします。

 

急用のため、1月11日(木)休診いたします。

 

令和5年12月29日より翌1月3日まで休診します。ただし、1月2日は藤沢市休日当番医のため、午前9時から午後5時まで、急病・外傷患者さんの診療を行います。

8/11(金)から8/17(木)まで夏期休診させて頂きます。

新型コロナワクチンの3回目接種を来年1月18日から開始します。

市から接種券が届いたら、電話にて予約して下さい。藤沢市以外の方も予約できます。

TEL 0466-31-0840