医学の歴史を訪ねて 第33回 フィレンツェ編 その13

令和5年7月1日

 

フローレンス・ナイチンゲール

 ナイチンゲールが生まれたのは1820年で、今から約200年前です。

彼女の誕生日にちなんで、「国際看護師の日」は毎年512日と決められています。

共に英国貴族出身の裕福な両親は、3(!)にも及ぶ新婚旅行に出かけました。

その途中、フィレンツェで生まれたのがフローレンス・ナイチンゲールです。

フィレンツェで生まれたため、その英語名「フローレンス」と名付けられたのです。

 教育熱心な父親は、彼女に国語(英語)はもちろん、イタリア語、ギリシャ語、哲学、歴史、さらに女性には不要と考えられていた数学まで教えました。

 成長した彼女は、美女で教養が高く、社交界の花形になりました。

しかし、30才を過ぎて、婚約者や財産を捨て、ロンドンの病院の看護婦になりました。当時の看護婦は、資格もなく、卑しい職業であったにもかかわらず、です。

 そして、1853年クリミア戦争が勃発すると、彼女は現在のイスタンブールにあったスクタリ陸軍病院に、看護婦仲間と共に赴任しました。

 病院の外観は豪華でしたが、糞尿を流す下水の上に建てられていて、不衛生でした。

しかも、ナイチンゲール達は現場の医師団から邪魔者扱いされました。

医師団の長官が、本国(イギリス)に「問題なし」と報告していたため、彼女達が活動し、実態が知られてしまうと困るからです。

 さらに、軍の命令系統が非効率で、「医療品が足りない」ことを現地の司令官に伝えるために、わざわざ本国の司令官を通さなければなりませんでした。

 ここで、ナイチンゲールは官僚主義・無気力・不合理な男社会に立ち向かいました。

誰もやりたがらなかったトイレ掃除を皮切りに、徐々に自分の権限を拡大しました。

時には上官と対立し、物資が入った箱をゲンコツで叩き割り、医薬品を奪い取りました。

 彼女は状況をタイムズ紙に報告した上、ヴィクトリア女王に直訴して寄付を集め、私財も投じて、医療品・食料品を確保しました。

 彼女が精力的に環境を改善したお蔭で、傷病兵の死亡率が、半年で42%から2%に激減しました。

 彼女は夜間もロウソクの灯りを頼りに傷病兵を見回ったので、彼らから「ランプの貴婦人」として、慕われました。

帰国後、傷病兵の死因を分析し、900ページに及ぶ報告書を政府に提出しました。

この中で、彼女は世界で初めてグラフを使用したため、統計学の先駆者と呼ばれます。

 彼女は近代看護学を確立し、60才時に看護専門学校(ナイチンゲールスクール)を設立しました。世界初の、宗教とは無関係の看護学校です。

 その後、彼女は「クリミアの天使」と呼ばれるようになり、やがて、看護婦が「白衣の天使」と呼ばれるようになりました。

しかし、彼女はこの呼称を嫌い、「天使とは、美しい花を振りまく者ではなく、病人のために戦う者だ」と語りました。

 看護と衛生に生涯を捧げた彼女は、90歳で、教え子と猫に囲まれて、亡くなりました。

サンタ・クローチェ教会で洗礼を受けたナイチンゲールを記念して、教会中庭に面する壁に「ランプの貴婦人」像があります。

像の台座にはラテン語で”HORAM NESCITIS(時間を知らない)と記されています。

彼女が極めて献身的に、昼夜を問わず、患者の世話や看護に取り組んだことを端的に表現しています。

 

インフルエンザ予防接種の予診票は当院受付にてお配りしている他、本サイトからもダウンロードできます。予め記入後お持ち下さい。

  ただし、「65歳以上の藤沢市民」は、当院にて専用の予診票に記入して頂きますので、ダウンロードは不要です。

お知らせ

3月7日(木)臨時休診します。

2月28日(水)から3月5日(火)まで臨時休診します。3月6日(水)から診療再開します。

令和6年4月より、毎週木曜日、休診します。

1月25日(木)は通常通り診療します。

2月1日(木)は急用のため、休診いたします。

急用のため、1月18日(木)休診いたします。

 

急用のため、1月11日(木)休診いたします。

 

令和5年12月29日より翌1月3日まで休診します。ただし、1月2日は藤沢市休日当番医のため、午前9時から午後5時まで、急病・外傷患者さんの診療を行います。

8/11(金)から8/17(木)まで夏期休診させて頂きます。

新型コロナワクチンの3回目接種を来年1月18日から開始します。

市から接種券が届いたら、電話にて予約して下さい。藤沢市以外の方も予約できます。

TEL 0466-31-0840