医学の歴史を訪ねて 第31回 フィレンツェ編 その11

令和5年5月1日

 

サンタ・マリア・ヌオーヴァ病院

  大聖堂のすぐ裏にある、トスカーナ地方で最大、フィレンツェで最古の病院です。

現在は、230床の救急病院で、700年もの間、同じ建物のまま、立派に病院として機能しています。

いかにもフィレンツェらしいですね。

  13世紀に、フォルコ・ポルティナーリという銀行家が創立しました。

彼は、「神曲」を書いた詩人ダンテが愛した女性ベアトリーチェの父親です。

家政婦モンナ・テッサに説得され、建設を決心したそうです。

彼女の墓が今も病院の中庭にあります。

 14世紀には、34条から成る管理・運営の詳細な規約が作られました。

今日の病院組織の模範とされています。

 時代を経て、この病院は寄付や寄贈で豊かになり、フィレンツェの芸術家たちによって装飾されてきました。

15世紀には、ローマ法王マルティーノ5世もこの病院を訪問しました。

ペストが大流行した際には、世界で最初の隔離病棟が設けられました。

スワッドルを巻かれた幼児の人形も展示されています。

 病院隣接の教会の地下には、16世紀にレオナルド・ダ・ヴィンチが解剖を行った部屋と遺体を洗った「浴槽」が残っています。

令和32月の本稿「ミラノ編」で述べたように、レオナルド・ダ・ヴィンチは、15世紀、フィレンツェ近郊のヴィンチ村で生まれました。

レオナルドは様々な分野に顕著な業績を残しました。

彼が最も賞賛されているのは、「最後の晩餐」や「モナリザ」を描いた画家としてです。 しかし、忘れてならないのは、彼が偉大な解剖学者でもあったということです。

当時、教会は解剖を禁止していましたが、絵画・彫刻の勉強に解剖学が不可欠と考えたレオナルドは32体の解剖を自ら行いました。

近代解剖学の始祖です。

レオナルドはミラノやローマの病院でも解剖を行いましたが、フィレンツェではこのサンタ・マリア・ヌオーヴァ病院で発生した死体を、この地下室で解剖したのです。

 

インフルエンザ予防接種の予診票は当院受付にてお配りしている他、本サイトからもダウンロードできます。予め記入後お持ち下さい。

  ただし、「65歳以上の藤沢市民」は、当院にて専用の予診票に記入して頂きますので、ダウンロードは不要です。

お知らせ

令和6年3月14日(木)、21日(木)、28日(木)の各木曜日休診します。

4月以降も、毎週木曜日休診します。

3月7日(木)臨時休診します。

2月28日(水)から3月5日(火)まで臨時休診します。3月6日(水)から診療再開します。

令和6年4月より、毎週木曜日、休診します。

1月25日(木)は通常通り診療します。

2月1日(木)は急用のため、休診いたします。

急用のため、1月18日(木)休診いたします。

 

急用のため、1月11日(木)休診いたします。

 

令和5年12月29日より翌1月3日まで休診します。ただし、1月2日は藤沢市休日当番医のため、午前9時から午後5時まで、急病・外傷患者さんの診療を行います。

8/11(金)から8/17(木)まで夏期休診させて頂きます。

新型コロナワクチンの3回目接種を来年1月18日から開始します。

市から接種券が届いたら、電話にて予約して下さい。藤沢市以外の方も予約できます。

TEL 0466-31-0840