健康情報のウソ・ホント 第29回 血液型と性格(続き)

平成28年12月1日

 

 前回、赤血球の血液型分類だけでも多くの分類があるにもかかわらず、ことさらABO分類にこだわり、その4種類に人の性格を当てはめて分類しようとする試みが滑稽(こっけい)であると述べました。

 

 人の性格をABO分類に関連づけて分類する事が如何にバカバカしいか、その理由は他にもあります。

以後、混乱を防ぐために、血液型という言葉はABO式の赤血球血液型分類の事を指す事にして話を進めます。

 

 ABO血液型は、赤血球の表面に付いている糖の分子「糖鎖」の違いで区別される事は前回書きました。赤血球表面の糖鎖が血液型物質です。

日本人では、その出現頻度はA型:O型:B型:AB型=4:3:2:1です。

 この比率は人種によって異なります。

 

 そもそも、人類の祖先であるホモ・サピエンスは10万年ほど前にアフリカで誕生したのですが、この頃の人類はすべてO型だったのです。

 そのため、世界各地の先住民族のほとんどがO型です。

  アメリカ大陸に住む先住民族ネイティブ・アメリカン(アメリカインディアン)、イヌイット(エスキモー)、オーストラリアの先住民族アボリジニーも、ほとんどがO型です。

 最初、人類の血液型はすべてO型だったのですが、農耕民族の一部からA型が生まれ(日本、韓国など)、遊牧民族の一部からB型が生まれ(インド、カザフスタン、キルギスなど)、両者の交流によってAB型が生まれた(ハンガリー、ポーランドなど)のだそうです。

 

  能見(のうみ)氏らの血液型性格分類に従えば、アメリカインディアンやエスキモーにはロマンチストや派手好みの人が多い事になります。

 そんな話は聞いた事がありません。

  また、インドやカザフスタンにはマイペースで経済観念がない人が多い事になります。そんな事をインド人やカザフスタン人に話したらきっと怒られるでしょうね。

 

 既に述べたように、ABO血液型物質は糖からできています。

 糖の合成を可能にしたのが原始生物で、血液型物質を最初に合成する事ができたのは細菌です。

地球上に棲(す)むあらゆる細菌がABO血液型物質を持っているのです。

例えばサルモネラ属のデュバル型はA型物質を持っており、ミルウォーキー型はB型物質を持っています。

 いくら血液型性格判断の信奉者でも、サルモネラ菌に完全主義者や人情家がいるとは言わないでしょうね。

                                                                   次号へ続く

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