これで良いのか!? 日本の医療 第2弾

2008年10月1日

 今回は健診について書きます。
昨年まで市町村が実施していた基本健診が全国的に廃止され、今年度より、特定健診・特定保健指導(いわゆるメタボ健診・メタボ指導)が実施される事になりました。
藤沢市では、既に特定健診が6月から始まっており10月末まで行われます。この健診でメタボリック症候群あるいはその予備軍と判定された方は、11月以降、特定保健指導の対象者として市から通知が届くはずです。この特定健診・特定保健指導にはいくつかの問題点があります。

1.特定健診、特定保健指導ともに、対象年齢は40~74歳です。昨年までの基本健診も対象年齢は40歳以上でしたが、上限はありませんでした。ところ が、今年から特定健診に変わったとたんに、75歳以上の人が健診を受けさせてもらえなくなったのです。人生80年時代の今、75歳以上の人でも健診を受け て疾患を早期発見・早期治療すれば、より元気で長生きすることが可能となるはずです。国の政策は、まるで「年寄りは健診なんか受けて長生きしなくて良い。 なるべく公の金を使わないで、早くあっちへ行け。」と言わんばかりです。
 藤沢市では、藤沢市医師会からの申し入れを受けて、75歳以上の住民に対しても「後期高齢者健診」という名目で健診を行う事になりました。他の自治体でも同様にしてくれる事を望みます。

2.特定健診の検査項目は、従来の基本健診に比較して、非常に少なくなりました。
謂わば、ケチな健診になった訳です。その中でも特筆すべきは、心電図と眼底検査です。何と、心電図と眼底検査については、以下の条件の全てを満たしていな い限り受けてはいけない決まりが設けられたのです。その条件とは、①去年、健診を受けている事。②去年、高血圧であった事。③去年、高脂血症であった事。 ④去年、糖尿病であった事。⑤去年、肥満であった事。以上の5つです。この5項目の内、一つでも欠けたら、心電図も眼底検査も受けさせてはもらえないので す。しかも、これら5項目全てを満たしている上に、医師が心電図や眼底検査をする必要があると判断した人にだけ、医師が署名し、必要な理由を記載した上 で、これらの検査をしても良いと定められたのです。
 これが、はたして健診と呼べるでしょうか?いくつもの病気を併せ持っている人しか受けてはいけない検査など、もはや健診とは言えません。健診とは、一見 元気で健康そうな人の中から、病気を早期に発見し早期に治療する事が目的なはずです。健診には、必要な理由などないのです。検査を行うのに際し、理不尽で がんじがらめな規制を設けるのは、「検査を受けるな」と言っているのと同じです。「国民の健康などどうでも良い」と言っているのに等しいのです。

3.特定健診の結果、栄養や運動についての特定保健指導を受ける事の出来る人は、メタボリック症候群の人だけです。メタボリック症候群と診断するために は、「肥満」である事が必須と定められています。つまり、痩せている人は、いくら高血圧であっても、高脂血症であっても、糖尿病であっても、特定保健指導 は受けさせてもらえないのです。これは、根拠のない差別です。

4.特定保健指導には「積極的支援」と「動機づけ支援」の2種類があります。
具体的に言うと、メタボリック症候群には「積極的支援」が、メタボリック症候群予備軍には「動機づけ支援」がそれぞれ行われる決まりです。ところが、これ には「ただし、前期高齢者(65歳以上74歳以下)は積極的支援の対象となった場合でも動機付け支援にとどめる」という付帯条項があるのです。これは、言 い換えれば、「65歳を過ぎたら積極的に健康作りをする必要はない」という事ではありませんか!
 つまり、政府は「65歳を過ぎたら、健康作りもほどほどにせよ。75歳以上は、健診など受けて無駄な金を使わないで、早くあの世へ行け。」と考えているのです。これが、私たちの祖国の政策なのです。あまりにも悲しい現実です。

5.特定健診の受診率と、特定保健指導によるメタボリック症候群の改善率に、それぞれ最低基準が設けられ、基準を下回ると保険者(市町村、健保組合)に「後期高齢者医療制度への拠出金を10%増額する」という罰則が科せられたのです。
しかも、この基準が尋常ではなく厳しいのです。すなわち、4年後に、特定健診受診率を70%、特定保健指導実施率を45%、メタボリック症候群減少率を 10%に、それぞれ上げなくてはならないのです。特定健診受診率70%以上という数字だけを見ても、従来の基本健診受診率が毎年減少し続けており昨年は 40%だった事から、その達成は絶望的です。「後期高齢者医療制度への拠出金を10%増額する」という事は、すなわち、各保険者において、健康保険の保険 料を上乗せして徴収するという事を意味しています。つまり、4年後に国保、社保ともに保険料が値上げされるのです。

 今回も「一言」が長くなってしまいました。分かり易く書こうと思うと、どうしても長くなってしまいますね。次回は健康保険制度について書きます。

インフルエンザ予防接種の予診票は当院受付にてお配りしている他、本サイトからもダウンロードできます。予め記入後お持ち下さい。

  ただし、「65歳以上の藤沢市民」は、当院にて専用の予診票に記入して頂きますので、ダウンロードは不要です。

お知らせ

5月8日から、新型コロナウィルスワクチンの令和5年春開始接種が始まります。期間は8月31日まで、対象者は、前回接種から3ヶ月以上経過した、3回目以降の方で、以下のどれかに当てはまる方です。①65歳以上 ②5~64歳で基礎疾患を有する

③医療・介護従事者

 接種券を持って、月・火・水・金の午後2~3時に窓口にて予約して下さい。電話での予約はできません。

令和4年12月29日から令和5年1月3日まで休診します。

生後6ヶ月以上11才以下の乳幼児を対象に新型コロナワクチン接種を開始します。令和4年11月19日(土)以降、毎週土曜日に限ります。予約が必要です。月・火・水・金曜日の午後2時から3時の間に、接種券持参の上、窓口で予約して下さい。インフルエンザワクチンの同時接種も可能です。

 なお、1,2回目の12才以上新型コロナワクチン接種は毎週水曜日にのみ、行っています。

 電話でのお問い合わせは窓口業務の妨げになりますので、ご遠慮下さい。

4年11月から、生後6ヶ月以上11才以下の乳幼児令和の新型コロナワクチン接種を開始します。インフルエンザワクチンの同時接種も可能です。詳細が決まり次第、お知らせします。

 

10月1日(土)よりオミクロン株対応(ファイザー)の新型コロナワクチン接種を開始します。3回目以降、12才以上の方が対象です。

インフルエンザワクチンと同時接種も可能です。

月、火、水、金の午後2~3時に接種券を持って予約にお越し下さい。

電話での予約はできません。

1,2回目の従来ワクチン(ファイザー)接種も、引き続き行っています。

来る9月4日(日)午前9時から午後5時まで、当院は藤沢市の救急当番医です。

発熱外来、コロナワクチン接種も行いますので、ご予約下さい。

8/7(日)から8/14(日)まで休診します。

 新型コロナワクチン4回目接種を5月30日(月)から開始します。

混乱を避けるため、ファイザー社製のみを打ちます。接種対象者は以下のいずれかに該当する方です。①60歳以上 ②18~59歳で、基礎疾患を有するか、重症化リスクが高いと医師が認める方。

 ①②のいずれかで、3回目接種から5ヶ月以上あいていれば、接種可能です。

月、火、水、金の午後2~3時に接種券を持って予約にお越し下さい。電話での予約はできません(令和4年5月18日)。 

5~11歳用の新型コロナワクチン接種は行っていません(令和4年3月3日)。

新型コロナワクチンの予約の電話が殺到し、業務に支障を来しています。本日より、予約は対面でのみ受け付けることに変更します。月・火・水・金の午後2時から3時の間に、接種券持参の上、当院窓口にお越し下さい。電話での予約はできません(令和4年2月1日)。

1月23日(日)は休日診療を行います。

発熱・急病・ケガの方は受診して下さい。

午前9時から午後5時まで。

新型コロナワクチンの3回目接種を開始しました。市から接種券が届いたら、電話もしくは窓口にて予約して下さい。

藤沢市以外の方も予約できます。

TEL 0466-31-0840

 1・2回目のワクチンも、受け付けています(令和4年1月17日)。

一般用インフルエンザワクチン20人分が入荷しました(令和4年1月11日)。

令和3年12月30日から令和4年1月3日まで休診します。

一般用インフルエンザワクチン48人分が入荷しました。(12月28日)。

一般用インフルエンザワクチン100人分が入荷しました。(12月23日)。

新型コロナワクチンの3回目接種を来年1月18日から開始します。

市から接種券が届いたら、電話にて予約して下さい。藤沢市以外の方も予約できます。

TEL 0466-31-0840

一般用インフルエンザワクチン92人分が入荷しました。在庫は300人分です(12月8日)。

一般用インフルエンザワクチン260人分が入荷しました(12月7日)。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(12月6日)。

12月4日診療終了時点で、一般用インフルエンザワクチンの在庫は10人分です。

一般用インフルエンザワクチン300人分が入荷しました(11月30日)。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月29日PM2:45)。

一般用インフルエンザワクチン20人分が入荷しました(11月29日AM11時)。

65歳以上の藤沢市民のインフルエンザ予防接種の予約を再開します(11月29日)。

ただし、接種は12月10日以降です。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月26日PM4時)。

11月26日AM10:30、一般用インフルエンザワクチン40人分が入荷しました。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月22日PM5時)。

11月22日PM0時、一般用インフルエンザワクチン50人分が追加入荷しました。

11月22日AM10時、一般用インフルエンザワクチン90人分入荷しました。65歳以上の藤沢市民には藤沢市から配給される筈ですが、未だ配給再開日が未定のため、希望者には一般用を転用して接種します。

11月22日午前、一般用インフルエンザワクチン約100人分入荷予定です。時間は未定です。入荷次第、お知らせします。電話での問い合わせはご遠慮下さい。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月12日)。

一般用インフルエンザワクチン100人分が入荷しました(11月12日)。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月10日)。

11月9日夕方4時頃入荷する予定の一般用インフルエンザワクチンが、60人分から90人分に増えました。

11月9日夕方4時頃、一般用インフルエンザワクチン60人分入荷予定です。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました(11月8日)。

一般用インフルエンザワクチン70人分が入荷しました(11月8日)。

一般用インフルエンザワクチンの在庫がなくなりました。入荷次第、お知らせします(11月5日)。

一般用インフルエンザワクチン100人分が入荷しました(11月4日)。

10月1日朝の診療開始時点で、インフルエンザワクチンの在庫は380人分です。