「徘徊(はいかい)」と呼んではいけないのか? 偽善の言葉狩り 第7回

令和元年8月1日

 

 前3回に続き、今回も、差別用語・放送禁止用語の例を紹介します。

 

キチガイ(気違い)

 本稿の第1回(平成3121日号)で取り上げました。

 辞書を引くと、2つの意味があります。

①精神の平衡を失う事。気が狂う事。また、そのような人。狂人。

②一つの物事に非常に熱中する事。また、その人。

多くは、他の語と複合して用いられる。「相撲キチガイ」「釣りキチガイ」

そう言えば、車マニアを「カー・キチ」と呼びますよね。

 公共の電波放送で、人を直接非難して、①の意味で「〇〇はキチガイだ」と言うのは公序良俗に反する行為でしょう。

 本稿の第1回で紹介した、河島英五の曲「てんびんばかり」の歌詞の一節「母親が赤ん坊を殺したらキチガイと言われる今は平和な時」の「キチガイ」も、①の意味ではあります。

しかし、この「キチガイ」を消したり、他の言葉に置き換える必要は全くないと思います。特定の人物を不当に非難するために用いているのではないからです。

前後の文脈を読めば小学生でも分かります。

 単語には様々な意味があり、前後の文脈や状況で、その人が何を言いたいのかを考えなければなりません。

ただ単に、重箱の隅(すみ)をつついて、単語に罪を負わせて追放する。

そんな「言葉狩り」に血眼(ちまなこ)になっていては、日本語が貧弱になります。

そして、日本人の思考力も堕落(だらく)します。

 河島英五の名曲「てんびんばかり」は、この過剰な自己規制を押しつけられた犠牲者だと思います。

 

 ちなみに、気違いに相当する英単語として、crazymadの他にlunacy(ルナシー)という名詞があります。

ラテン語でlunaは月という意味です。

狼男(おおかみおとこ)の伝説でも分かるように、古来より、人は月の光を浴びると狂うと信じられてきたのです。

ですから、ラテン語のluna(月)から派生して英語のlunacy(狂気)やラテン語のlupus(ループス:狼(おおかみ))が生まれたのです。

 

  蛇足(だそく)ですが、日本のロックバンドLUNA SEALUNA(ラテン語の「月」)SEA(英語の「海」)の組み合わせですが、英語のlunacy(狂気)をもじったのだそうです。 

 

 ついでに豆知識をもう一つ。

ヒステリー(hystery)の語源もラテン語です。

古代ギリシャでは、ヒステリーは子宮(hysteraヒステラ)が体内を動き回る事に起因すると考えられていたのです。

 私はヒステリー症の女性に手を焼いた経験がありますが、古代ギリシャ人も私と同様の体験をしたのかと思うと愉快です。

                                                  

                               次号に続く

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